バイオメタンはどうやって作られる?
写真1:生ゴミからつくったバイオガスに火をつける様子(仙台市の小学校への出前授業での様子)
バイオメタンとは、生ゴミや糞などの有機性廃棄物を原料を嫌気性微生物(酸素の酸素のないところに暮らす微生物)によって分解発酵して得られる最終産物のメタンガスのこと。実際には、バイオガスとして、メタン60%, CO2 40%が出てくる。このバイオガスそのものも燃える!ガスであり(下写真1参照)、現在、わたしたちの別のプロジェクトでは、バイオガスをガス灯に使用して灯りをつけたり、バイオガスでガスエンジンを回して発電をすることもしている。
都市ガスとして使用されるガスは、天然ガスが主成分であり、その天然ガスとはメタンガスのことである。つまり、この天然ガスも、太古に、微生物によってつくられたものであると言われている。
バイオメタンの場合には、ゴミからエネルギーをつくるだけでなく、バイオガス生産のあとにでてくる液体分の中に、作物栽培に必要な三大肥料成分の窒素、リン、カリウムが含まれているため、これらを再利用することで食料生産の肥料の一部に貢献することが可能(下写真2)になるため、資源循環が可能になるシステムである。
写真2 : メタン発酵の後にでてくる液体をトマトに肥料として与える(鳴子小学校への講座での様子)
by newseika
| 2014-02-22 11:42
| 仕組み(技術)紹介